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深いようで浅いはなし

わたしとザイルと推しと

自分の心の整理をするためここへ綴ります。


今大阪に向かう新幹線の中でiPhoneと睨めっこしています。旅の目的は、3年振りのドームツアーの初日を迎えるEXILEのSTAR OF WISHに参加するためです。わたしはこの日が来ることをずっと待っていたし、逆にこの日が来ることをどこかでずっと恐れていました。


わたしはEXILEのファンではありますが、一番はEXILE THE SECONDというグループを推しています。久しぶりに会った友人には100%「セカンドってなに?」と聞かれるので、EXILEの歴史と二代目とセカンドの成り立ちを説明しています。だいたいモー娘。でいうプッチモニというと、「あぁ…」となんとなく納得したような顔をされます。


それはさておき、EXILEの本体のことです。わたしは今日初めてEXILEを生で見ます。セカンドのファンになってはや3年。LDHの現場には何度か足を運んでいるので、もちろんEXILEのメンバーは見たことがあります。でもグループの顔とも言えるATSUSHIさんがいるEXILEを見るのは今日が初めてなんです。


それがどうしたという話でしょうが、そもそもわたしはセカンドのファンになる前はEXILE一族があまり好きではなく、むしろアレルギーのごとくポリシーを持って避けていました。

その時はジャニヲタでした。その頃はEXILEはジャニーズとは真逆だと思ってたし、黒い・多い・筋肉というイメージしかなく、自分が応援してるグループの新曲1位が一族に阻まれるとイラッとすらしていました。EXILEレコード大賞とかすごい賞を獲ってもスルーを決め込んでいました。それくらい興味がない、むしろマイナスな気持ちを向けていました。


ですが、実はわたしはEXILEのいわゆる2章までは好きでした。彼らがデビューした頃はちょうど音楽に興味を持ち始める頃で、アイドルではない優しく澄んだツインボーカルとかっこよく踊る人たちの集団にわたしはすぐに興味を持ちました。

まだまだ子どもでライブに行くなんて夢のまた夢で、CDを貸してもらったりテレビで出る時は見るくらいの茶の間ファンでしたが確かに好きでした。


メンバーの名前も徐々に覚えていき、曲も覚えて歌うようになっていました。1章から2章に変わっていく様子も、二代目J soul brothesが武者修行で全国を回って自分の住んでる県にも来るから行ってみたいなと思っていたことも、ぼんやり覚えています。

余談ですが、学生の時に好きだった彼が机に歌詞を書くくらいEXILEが好きで、しかも名前が「たかひろ」でした。CDを貸してもらったこともあるけれど、どうにもならなかった淡い思い出です。


そんなわたしのゆるくEXILEを応援してた姿勢が変わったのが、7人から14人にメンバーが一気に増えた3章です。

今現在応援してるグループがそのうちの5人含まれているのでとても皮肉なことですが、その当時のわたしはせっかくメンバーの名前を覚えたのになんで…と思い、二代目を吸収合併するやり方が気に入りませんでした。

14人になったEXILEをテレビで恐る恐る見てみたら二代目のボーカル二人はボーカルではなくパフォーマーになっていて、ATSUSHIとTAKAHIROのツインボーカルが好きだったわたしはホッとしつつも、なんだかNESMITHとSHOKICHIがかわいそうに思えてきて、あっという間にEXILEから離れていきました。


それから数年経ってジャニーズの方で現場デビューして楽しいヲタ活を送る日々。EXILEとは無縁です。

それでも何故かボーカルのATSUSHIの歌声は好きで時々僅かに持っているCDを聞いていました。あと子どもの頃からダンディーなおじさまが好きだったのでZIP!でMAKIDAIを見ることもひそかに楽しみにしていました。

HIROの勇退もファンじゃなくても知っていたし、MATSU・USA・MAKIDAIの卒業を知った時正直ショックでした。


2015年は省略しますが、この頃になるとジャニヲタではなくなっており、EXILE一族への嫌悪をだいぶ薄まっていました。その年はまた少しずつEXILEのCDを聞いたり、三代目に片足を突っ込んだりしていました。ベビネの最後のパフォーマンスとなった2015→2016もテレビ越しに見守っていました。その後に放送された金スマを見て感慨深い気持ちにもなっていました。


2016年にはセカンド沼に足を取られあっという間にズブズブ状態になりました。セカンドはメンバー全員がEXILEなこともあり、それがきっかけで再びEXILEも好きになりました。


一時は完全に冷めていたEXILEをデビュー15周年というタイミングでまた好きになれたことが嬉しく、メンバーが15人になって初めてのライブはいつだろう?と楽しみにしていました。


ですが、発表されたのはボーカルのATSUSHIの海外留学とEXILEの活動休止。秋にセカンドは初の単独アリーナツアーを控えていたけれど、せっかくの記念すべき15周年でアルバム出して終わりなの?ととても残念に思いました。


もやもやを抱えたままセカンドのアリーナが始まり、楽しさのあまりあれよおれよと現場をどんどん増やしていき、セカンドへさらにどっぷりハマっていく中で、6人が合言葉のように言う「for EXILE」が引っかかるようになりました。


彼らは全員EXILE、分かってはいるけど、6人での姿がもっと見たいと思うようになりました。そして、約束の2年後にEXILEが復活したらセカンドはどうなるんだろう?と不安にもなりました。


もやもやを抱えたまま、季節は巡って約束のEXILE復活イヤーである2018年、セカンドは二度目のアリーナツアーのファイナルを迎えようとしていました。それに合わせて公式がファイナル公演にEXILEが来てその日に復活するんじゃないかと匂わせてきました。


わたしは仕事の都合で現地の幕張には行くことは叶わず、ライブビューイングでセカンドのファイナルを見守ると決めていました。


そしてやって来たセカンドのファイナル公演、本編ラストの曲が終わって長い沈黙の後、次々とスクリーンにメンバーの写真が映っていき、EXILEがやって来たんだと静かに確信しました。最後にATSUSHIがスクリーンに映って、幕の中には15人揃ったEXILEが。

わたしがいたライビュの映画館は人数も少ないはずなのに皆絶叫しスクリーンが震えました。幕張のボルテージが最高潮に上がったこともスクリーン越しに強く感じました。


その時わたしは号泣していました。でもその涙の理由がこの時はよく分からず、ただスクリーンに向かって泣き叫んでいました。


たぶん、「これはセカンドのファイナルなのに」と言う気持ちと「EXILE復活の時をスクリーン越しにでも立ち会えてよかった」という気持ちで脳内が大喧嘩していていたんだと思います。感情はぐちゃぐちゃでした。


次の日の朝の芸能ニュースでは「EXILEが3年ぶりに復活!」といった見出しばかりで、セカンドのファイナルについて触れてるニュースはほぼなかったと思います。


ツアーの日程が解禁されて行く気はあるけれど、こんな気持ちを抱えたままでは本当に心から楽しめるか不安が募っていました。


思い出されるのは、ATSUSHIの挨拶と涙と、TAKAHIROのセカンドを立ててくれた言葉と、推しの「EXILE楽しみにしていてください」の言葉と嬉しそうな楽しそうな笑顔でした。


正直ATSUSHIの涙は冷めた気持ちで見ていました。何故今この場であなたが泣いているのか?と。その涙は復活のツアーの初日で流すものなんじゃないか?と。


思えば、好きだったはずのあっちゃんに対する気持ちは海外留学を決めた頃から、セカンドを好きになっていくのと反比例して下降気味でした。


でも、だからこそ、早く生で歌声を聞いて確かめたいという気持ちも強くなってきました。だってわたしは何度かATSUSHIにたどり着くまで惜しいところまで来ているのです。


去年わたしの住んでいる県にTAKAHIROがファンミーティングで来た日にあっちゃんも別の仕事で同県内に来ていました。もしかしてTAKAHIROのファンミのサプライズで来る!?と期待しましたが来ることはなく。


セカンドの二度目のファイナル公演では現地に行かず生歌は聞けませんでした。


7月のDEFではATSUSHIがヘッドライナーの日は都合がつかずまたしても行けず。次の日は来ていません。


これはもうEXILEのライブに行って、初めてそこでATSUSHIの歌を聴きなさいということなんだと勝手に思うようになりました。


こんな長ったらしい文章は大阪へ向かう新幹線の中ではとても書き終わらなかったので、涼を求めて入ったスタバで書いています。


あと少しで幕が上がります。その瞬間自分が何を思うかはまだ分かりませんが、ずっと抱えていたこのもやもやはきっと形を変えるでしょう。


サングラスの向こう側で何を思っているか少しでも感じたい。推しのパフォーマンスを焼き付けたい。彼らが言い続けていたEXILEに還元するということがどんな景色なのか自分の目できちんと見たい。


そして、これからも彼らが願いを叶えていく姿を応援できますように!


STAR OF WISH開幕おめでとうございます。